鹿島工場見学日記 ー新たな外壁、ウッドデッキ材を探しに

新たな外壁、ウッドデッキ材などを探しに
鹿島の木材工場に行ってきました。
江間忠ウッドベース様のご厚意で
オフィス棟とプレカット工場を見学させていただきました。

●江間忠ウッドベース株式会社
 https://emachu.co.jp/group-company/gc01.html

Kibacoに来ていただいたお客様は
休日にBBQを楽しみたい!というご家族が多く、
ウッドデッキを希望される方が多いのですが
メンテナンスを考えると、なかなか決断するのが難しいというご意見をいただきます。
天然木材でつくったウッドデッキの良さは、
優しい触り心地で、ぬくもりを感じれることです。
しかしながら、毎年のように塗装することを考えると
手間がかかりそうなので、躊躇してしまいますね。

そこで、メンテナンスが簡単で
長持ちする材料があると聞いて工場まで探しにいきました。

鹿島の海辺に立つ工場のオフィス棟は、
外壁がすべてエステックウッドという木材で作られたすてきな建物です。
エステックウッドとは、Sendai Technologies Woodの略称で、
宮城県で生まれた国産の特許技術「窒素加熱処理」で加工された熱処理木材です。
詳しくはこちら

耐朽性・耐水性に優れた特性を持ち、
天然埋木(うもれぎ)のような気品と風格で、
個性に応じた演出が可能な天然新素材です。

数年経過した材料を確認して、
その耐久性を確認しました。
表面的には、色素が落ちて白茶けてきてはいますが、
ノーメンテナンスでこれだけしっかりと形状を維持しているのはすごいです。

確かに導入するときの価格は高くなりますが、
後々のメンテナンスを考えるとコスパは高いと思います。
もうすぐ完成する[下河原崎の家]では
このエステックウッドを使ってウッドデッキと目隠しルーバーを製作します。
完成がたのしみになってきました。

木材の経年変化を劣化をとらえず、
味わいと思い、楽しんでもらいたいと思います。





オフィス棟の内部も見せていただいたのですが、
こまかなところの納まりまで、ほんとうによく仕上がっています。
Kibacoの目指す引き算のデザインが実現されている空間です。
素材の良さを最大限活かしつつ、
すっきりと見せる納まり。
これが本当に難しいんです。
ごちゃごちゃしたデザインは、実はけっこう簡単です。
すっきり見せるアイデアがたくさん詰め込まれていて、
とても勉強になりました。
住宅設計に活かせるものもたくさんあり、
早速取り入れていきたいと思います。

ここ数週間、猛烈に忙しく、
見学の時間が取れるか心配でしたが、来てよかったです。

2020.09.20