「サーファーズハウス」に、制振装置を設置しました。
特殊なゴムの力で地震の揺れを吸収、住宅の損傷を大幅に抑えます。
高減衰ゴム性能を利用した制振装置「MAMORY」は、
繰り返し発生する地震にも効果を発揮します。
木造住宅の地震対策として、建物自体の剛性(堅さ)を高くする方法が一般的です。
「耐震等級3」という言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、
この耐震等級は、基本的には、耐力壁を増やして、建物の剛性を表すことばです。
どのくらい建物が強固であるかの1つの指標です。
「我が家は耐震構造だから万が一地震がきても安心」なんて思っていませんか?
耐震構造は地震に強いのは確かですが、
それだけでは大型の地震には耐えられないということが分かっています。
では、制振装置を入れると、耐震等級に影響するのか?
答えは、「影響しません」。
制振装置自体の性能は、耐震等級の計算にいれることはできず、
あるからといって、等級があがることはありません。
これは、制振装置が耐震性に影響しないということではなく、
耐震等級を計算方法において、制振装置や免振装置などを
考慮することができないからです。
なので、建物の振動台実験などの検証結果をもとに
その効果を検証しているという状況です。
私は、多くの実大振動台実験(通常の家と同じ大きさのもでるを振動台に乗せて、
地震と同じ揺れを与えて実験すること)を
見てきました。
学者の先生方も話している通り、
現状の建築基準法や性能評価制度の計算だけでは、
耐震性の効果をすべて検証できるわけではないということです。
あくまで、1つの指標にしかならないということです。
なぜ採用しているかというと、
実験の結果から制振装置「MAMORY」の効果があると判断できたからです。
あの熊本城の復興にもこのMAMORYの技術が使われているという実績があります。
大地震の揺れから大切な家を守り、
安心して住み続けられるよう、
引き続きいろいろな工法を検討しながら、
進めていきたいと思います。