断熱工事が終わり、床張りが始まりました。モコモコの断熱材が屋根と壁にびっしりと入っています。断熱材は外気温を家の中に伝えにくくするための役割を果たしていますが、この現場発泡硬質ウレタンフォームは気密性を高める役割も兼ねています。気密性というのは、建物における熱の出入りのを示すもので、相当隙間面積C値(しーち)cm2/m2という数値で表されます。C値は、建物の床面積1㎡当たりにどれくらいの隙間面積(cm2)があるかを示しています。数値が低いほど気密性が高い(=隙間が少ない)ことを示します。2009年の省エネ法改正以前は基準値5.0cm2/m2以下と示されていましたが、改正以降は明確な数値は示されていません。最近、高気密を謳っている住宅会社では、1.0cm2/m2以下としていることが多いです。
ちなみに、このC値がイメージしにくいと思いますので、具体的に示します。30坪程度(100㎡)の住まいの場合、C値と隙間の関係は以下の通りです。
C値=5.0cm2/m2 → B5用紙
C値=1.0cm2/m2 → コースター
C値=0.5cm2/m2 → 名刺程度
Kibacoで施工した住宅はC値0.5~0.7cm2/m2という計測結果になっています。家1棟で名刺サイズ程度の隙間ということですね。ほとんど外の熱が住宅内に流入することはありません。逆に言えば、家の中の熱が外に漏れることもほとんどありません。高気密にすることで、建物内の温度を効率よくコントロールすることができるようになります。気密性や断熱性能は、きちんと理論を理解して設計すれば、その性能を上げることは難しくありません。大切なのは、適切に計画して、施工することです。Kibacoでは「性能をデザインする」というコンセプトのもと、断熱性、気密性もお客様の要望に合わせてしっかりデザインしています。まだまだ寒い日が続きます。冬でも暖かく過ごせる快適な住まいを作っていきたいと思います。